前回の記事「生体肝移植を受けた息子が自宅に戻ってきた!と思ったら思わぬ展開が…。」の続きになります。
ようやく息子が自宅に帰ってきて、家族3人での時間が過ごせると思ったのもつかの間。
謎の機嫌不良で自宅の近くの大学病院へ再度入院することになりました。
採血の結果は、肝機能については全く問題ないのですが、CRPがそれなりに高いということもあり、移植した病院の先生からの指示で、点滴での抗生剤の投与をすることになりました。
懐かしの大学病院生活
と言うことで、息子と妻はひさしぶりの大学病院での生活になります。
移植した後でも同じ小児科の病棟で、約3ヵ月ぶりに先生や看護師さんたちとの再会でした。
特に看護師さんたちは以前から息子のことを可愛がってくれていて、担当じゃなくても病室に顔を出してくれて挨拶してくれたようです。
そう言うのを聞くと、ホントに嬉しくなりますね!
大学病院での治療は、点滴で抗生剤を入れていきます。今回は肝機能に特段の問題が無かったのでそれだけです!
あと、CRPが高いのでプログラフはしばらくの間ストップするとこになりました。
プログラフをストップすることで 肝機能が悪化するのではないかと思いましたが、 仕方ないですね。
それよりも、プログラフが無いことで食事制限をする必要性もなくなったことの方が楽でした。
移植手術を行った後しばらくは、プログラフを飲ませる2時間前までにミルクを飲ませ終わらないといけません。
プログラフをしっかりと吸収させるために必要なようです。
そのため、7時にプログラフを飲ませるとすると、その2時間前の5時までにミルクを飲ませ終わらせないといけないわけです。
もしその途中でお腹が減って泣いてしまったとしても、プログラフを飲ませるまでは我慢です。
この時間管理が地味に面倒くさいんですよねぇ…(笑)
でも、それが今はない!好きなときに飲めるね息子よ!(今はあんまり食欲無いみたいだけど…。)
さて、数日経過した大学病院での息子の様子はと言うとCRPは大分下がってきました。
しかし、まだ完全に下がったというわけではありません。
比較的すぐに退院できて、週明けに移植をした病院への通院にむけた準備ができるかと思っていましたが、どうやら大学病院から退院後直接向かうことになりそうです…(笑)
通院だと思っていたら…
結局、大学病院からそのまま移植をした病院へ向かうことになりました(笑)
正確には、朝イチの通院のため向こうの病院の近くにあるドナルドマクドナルドハウスに前泊することになります。
まぁ、入院に使っていた荷物をそのまま車に乗せて向かえばいいだけですからね。
向こうの病院での診察が終われば帰ってこれますし、1泊くらい何とかなるでしょう。
ちなみに、移動中の息子はとても大人しくしていてくれました。どうやら乗り物は好きみたいですね。
そんなこんなで、ドナルドマクドナルドハウスに着きました。そして、1泊していよいよ診察のために病院へ向かいます。
通常の通院の場合の診察は、まず朝イチで採血します。その後採血の結果を見ながら先生から診てもらって終わりという感じです。
しかし今回はCRPも高いということもあり、先生や移植コーディネーターの方が最初から心配して話をしに来てくれました。
まずはいつも通り採血をして状態を見ます。そして採血結果が出るまでの間に身長と体重の測定。最後にレントゲンを撮ります。
なお、診察の日は採血が終わるまでプログラフは飲ませません。この日はレントゲンまで一通り終わったあとにプログラフを飲ませ、その後にミルクを飲ませました。
ミルクを飲ませ終わると先生と移植コーディネーターの方がきて、診察となりました。
気になる採血の結果ですが、CRPが大学病院のときよりも上がっているとのこと。そして新たな事実ですが、アルブミンの値が非常に低くなっていたのです。
現時点で原因についてはわからないとのことですが、もしかしたら門脈の一部が狭くなっていて血流が悪くなっていることが原因かもしれないとのこと。
やはり、門脈の治療をする必要があるのか…。
ただ、まだ確定診断はできないのでしばらく様子を見させてほしいとのこと。
…ん?様子を見る…?
そう。様子を見るということは再びここに入院するというわけです!
めっちゃ帰るつもりでいたのに~!1~2泊くらいならなんとかなるかもしれないけど、いつ退院かわからないのにすぐ入院は辛い!(笑)
いや、原因がわからない以上、入院して診てもらうことには非常に賛成なのですが準備というものがありますよね…(笑)
息子を置いて一度帰宅
急遽入院することとなった息子ですが、さてどうしようかと妻と相談。
ドナルドマクドナルドハウスに1泊の予定でしたが、延長できるか早速電話してみました。
しかし結果は、なんとかもう1日は延長できるが、それ以降は既に予約が入っていて無理だとのこと。
移植コーディネーターの方にも相談したら、通常は移植手術をする際のみ利用できる構内住宅を特別に利用させてもらえるようにしてくれました。
う~ん…。なんか凄いことになってきたぞ…(笑)
しかし、とりあえずこれで入院中のこちらの拠点の確保はできました。
ですが、荷物は全く足りません。う~ん…どうしよう…。と頭を悩ませていましたが、もうここは思い切るしかありません!
とりあえず、ドナルドマクドナルドハウスにもう1泊することにして、その後は2日程息子を病院におまかせし、私たちは荷物を取りに戻ることにしました。
正直めちゃくちゃ寂しいですけど、実は当初家に戻ってからやることもあったので仕方がありません…。
特に妻が寂しがっていましたね。わたしは仕事の関係で1週間とか2週間会えないのはよくありましたけど、妻は手術の直後以外は毎日息子の顔を見ていましたから。
まぁ、先生も看護師さんも間違いない方ばかりなのでそこはお任せするしかありません。
帰ってきたらいっぱいお世話してあげるからね~!
という事で、「生体肝移植を受けた息子が自宅に戻ってきた!と思ったら思わぬ展開が…。 その3」に続きます。
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